
マラガと愉快な仲間達
ホロ苦い思い出の街グラナダから地中海沿いのスーパーリゾート地マラガへ移り住む事になった。
何故か?と言えば、ドイツからインゴが、オランダから大親友のソフィーが
一年間の交換留学生としてスペインにやって来る事になったからだ。
マラガの街はスーパーリゾート地なだけに、他の街に比べると随分と物価が高い。
しかしスーパーリゾート地であるが為に外国人が簡単にレンタル出来るアパートの数が多い。
暦的にマダマダ夏のバカンスが始まっていなかったのでナカナカにお手頃な物件はゴロゴロとあった。
1年間の長期契約ともなれば更にお安くもしてくれる。
サスガに海沿いの高級マンションには手が届かなかったけれども、
海まで歩いて10分程のカナリ好条件な物件を入手した。
5つの個室とテレビのある大きなサロン、キッチンと2つのバス&トイレ。
そして苦しい体勢で首を伸ばせば辛うじて海が見えないコトも無くはナイ
大きなテラス付きのアパート。
3部屋を私とソフィーとインゴで使うにしても、残りの2部屋を余らせとくのは大変勿体無い。
早速学校の掲示板にルームメート募集の広告を出す。
結局何故だか6人の学生でアパートをシェアする事になった。
スペイン人のカルロス、イタリア人のルカ、フランス人のミッシェル、ドイツ人のインゴ、
オランダ人のソフィー、そして大和撫子代表の私。
そんな最高にイカシタ(イカレタ?)仲間達との、
我が人生最良の時、
お気楽極楽マラガ時代が始まった。
同居人データ カルロス
生粋のスペイン人であるカルロスはハエンの出身。
英語をブラッシュアップしたいが為に我が家のルームメイト募集の広告に飛び付いた。
が、しかし、我が家に純粋な英語を喋る人間は存在しない...。
私より漢字ドリルの成績が良く、私より四文字熟語を熟知している、
そんなインゴ君と私の共通語は日本語である。
ソフィーとインゴ間で交わされる言語はドイツ語。
そこへ私が混ざれば、ドイツ語とスペイン語の絶妙なハーモニー言語が主流となる。
ついでにミシェルが喋るのはスペイン語ベースのフランス語、
ルカに至ってはイタリア語しか喋らない。
そんな訳でカルロスにとって我が家は、
つまり全く意味が無い。
きっと、そのうち出ていってしまうのだろうと残念に、
が、密かに期待なんかもしながら、
とりあえず一番大きな部屋を私とインゴ用にして
5部屋6人の共同生活が始まった。
週末になれば愛する彼女を隣りに侍らせ、夜の浜辺でギターの弾き語りをして小銭を稼ぐカルロス。
ヤツの作る愛の歌は非常にヤバく、
スペイン語を理解する人なら一発で全身クマナク総鳥肌になれる。
彼女の誕生日には、自作の詩と、年の数だけ赤いバラを贈る、
かなりいっちゃってる人間である。
特徴:
英語が得意だと言う割には、思いっきり大胆な文法で英語を喋る。
英語が得意だと言う割には、おぅ、のぉー!、しぃっと!、りありぃー?、わぁい?、びりーぶ みー!
以外の英語を聞いた事が無い。
同居人データ ルカ
ルカはイタリア語しか喋れない。けれどもオシが大変大層強いのでコミニケーションには困らない。
ルカはお料理が大好き。けれどもパスタしか作らない。
実はパスタ以外は作れないのでは無いかとツッコンでみると、
パスタ以外は人間の食べ物じゃないっっ!!!と言われる。
カルロスが作曲し私が詩を作ってプレゼントした「ママのパスタは世界一」を
自慢のテノールで歌いながら
ルカは毎日毎日飽きもせずパスタを作る。
私達もカルロスが作曲し私が詩を付けた「今日もパスタ、明日もパスタ」を歌いながら
毎日毎日飽きもせずパスタを食べる。
何故ならルカのパスタはこの上も無く美味しいから...と言うのは建前で、
自分達で料理をするのが大変面倒臭いからだ。
特徴:
スペインの空のごとく、限りなく、果てしなく、どこまでも脳天気。
我が家で一番のチビ(162cm)。
私より低いのが何よりも悔しいらしく毎日何かしら理由を付けて私と背比べしたがる。
今日は良く寝たから。
今日は煙草を一日吸わなかったから。
今日は心が熱く燃えてるから etc.etc.
我が家の太陽のような存在。
同居人データ ミッシェル
母国フランスが大好きで、そのフランスに生まれた自分を誇りにしていて、
地球はエッフェル塔を軸に回転しているのだと、カナリ本気で思い込んでるミシェル。
センスが良くて、カッコイイ。
涼しい顔して言うコトはエグイ。
嘘をついても、ぬけしゃ〜しゃ〜。
夜な夜な街を徘徊し、恋を漁るドン・ファンでもある。
(獲得率は120%、ルカがよくオコボレに与かっている。)
特徴:
カフェオレ・ふぇち。
ミルクとコーヒーの配分・配合方に、余りにもウザイが為に朝食担当となった。
朝食の権限を全て握ってしまったので、
真夏のクソ暑い日でも熱々のカフェ・オレ以外は決して飲ませてくれない。
残すと心の底から本当にイヤそうな顔をする。ちと怖い。
4コ100ペセタの激安トイレットペーパーを買うと何故か怒る。もしや.....???
ミシェルはかなりカッコイイので、もし持病が痔とかだったら結構ポイント高いと思う。
しかしまだ未確認。
同居人データ ソフィー
私の高校時代からのペンフレンド。
性格が私と瓜双子。カナリの報告魔。両者間で交わされた手紙は軽くダンボール2箱分。
つまり私とソフィーとの間に隠し事は存在しない。
ナンでもカンでも、勿論インゴとの事もかなり詳細に喋ってしまうから、
インゴのご機嫌を何度か損ねた経験アリ。
けれども懲りずに、やっぱりナンでもカンでも喋る。
そんな訳でインゴは私とソフィーの2人に言わなきゃいけない事でも
最近はどちらか片方にしか言わなくなった。
サスガは合理主義の国出身者である。
特徴:
昔から、何でも拾って持ち帰る癖がある。
なのでソフィーの部屋は何時もガラクタの宝庫。
中にはとってもセンスのイイ物も偶にあるけれど、
殆どは「なしてこんなモン???」と途方に暮れる品々。
気に入った、とかの問題では無く、落ちてる物はとりあえず拾ってしまうらしい...。
物だけに限らず、稀に人間も拾ってくる。
朝起きると、知らない人間がサロンのソファーで寝てたりするからちょっと怖い。
ドコで拾ってきたのか覚えてない時もあるから更に怖い....。
しかし人間に関しては、何でもお持ち帰りすると言うわけでは無いらしい。
傾向としてシューマッハ系が多い。
つまり私とは男の子の趣味が全く合わない。相互理解にも至っていない。
ジュリアロバーツに似ている。口もデカイ。
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